ヴェゼル、CX-3と試乗してコンパクトクロスオーバーSUVの良さを知って、マツダのアイアクティブセンスやホンダセンシング等の最新の運転支援技術を目の当たりにすると、元祖運転支援システム「アイサイト」ようするスバルXVが気になり始め、思い切って新沖縄スバルに行ってきました。スバルディーラーに行ったのは約7年ぶり。会社の車の修理で行った以来だはず…。なぜか緊張しましたが懐かしかったです。
■デザイン
フロント外観
スバル XV ポップスター 特別仕様車
ヴェゼルはフィット、CX-3はデミオを基にしているように(マツダはデミオとは全く違うと言いますが…)、XVはインプレッサを元にしたデザインですね。というか素人の私にはほとんど同じに見えます。(同じと言うと色々な方に怒らそう…。) 前からずっと思っていたんですが、スバル車の特徴としてフロントオーバーハングが他社と比べて長いですよね。水平対向エンジンで四駆だから構造上そのようになってしまうのかもしれません。
運転席
特別仕様車ポップスターなのでオレンジ色のステッチがあって、その名の通りポップな感じ。座り心地は可もなく不可もなくです。調整は電動式。ヴェゼルやCX-3は手動でしたから、おおっ!?高級感だしてる!!と思いました。電動って微調整できるから良いですよね。(^^)d 944S2を思い出します。シートの高さは絶妙で、試乗し終え下りる時にスーッと気持ちよく立ち上がれたのには感動しました。よく考えられてます。腰痛持ちやご年配の方々は購入の決め手になるかも…。
インパネ
メーターは大きなタコメーターとスピード計があってオーソドックスなデザイン。エンジンをかけると針が最大まで振れて最小に戻るという凝った演出がなされてました。カッコイイ!! また、そのタコメーターとスピード系の間に液晶があって先進的な雰囲気もあります。この液晶には燃料系やオドメータ等がすっきりまとめられてて見やすいです。
センターにあるマルチファンクションディスプレイは、こちらもエアコンや燃費等の情報がすっきりまとめられてて関心しました。とても合理的です。ひとつだけ気になったのは、エアコンのダイヤルがマルチファンクションディスプレイから下に離れすぎていること。操作したときに少し違和感を覚えました。工夫が必要かもしれません。
このインパネってレヴォーグ、フォレスター、インプレッサ、WRXと同じなんですよ。違う車種なのに同じデザインを採用するなんて驚きです。スバルってとても合理的なんですね。
後部座席
運転席と同じくオレンジ色のステッチがあってポップな感じです。CX-3と比べてタイトな感じは受けません。座り心地は運転席同様、可もなく不可もなくです。外観は低くスッキリしたデザインですが、天井は十分高く髪の毛が当たる事はありません。関心しました。
後部座席ドアの固定金具。この金具がボディーのドア枠のくぼみにハマる事で、側面からの衝突時に変形を抑えてくれるそうです。初めて見ました。勉強になります。
XVのドアって閉めるときドスンって低い重たい音がします。ボディーがしっかり作られてるって証拠です。このようにドアを何度が開け閉めしながら音を聞く事でボディーの出来を確認できるんです。よかったら試乗するときに色々な車で試してください。しっかりしたボディーは直ぐ分ります。因みに944S2はXVのような低い重たい音にカッチンという金属音が加わります。金庫のドアみたいです。
リアの外観
側面をスッパと切り落としたデザインは最近の流行りなんですね。
エンジンルーム
結構大きいです。久しぶりに水平対向エンジンにご対面。やっぱり低い位置に載っていますね。重心低そう。スバルもエンジンコンピュータはエンジンルームにあります。整備しやすいようにそのようにしているのでしょうか? 試乗のたびに気になってしまいます。
インテークマニーホールドも他社と同じくプラスチック。こちらも毎回試乗のたびに気になってしまう…。加工のしやすさ、コスト削減、軽量化などメリットがあるのかもしれません。古い車ばかりに接してたので、最新の車のエンジンルームって新鮮です。
■インプレッション
試乗の感想となりますが、今回、約時速60キロまでの低速走行しかできなかったのであまり参考にならないかもしれませんが、記録として残しておきます。
まず、取り上げるのはボディ剛性のレベルの高さです。もちろんヴェゼルやCX-3もしっかりしたボディなんですが、XVのボディ剛性感はさらに上のレベルだと思います。角が取れたしっかりとした感じで芯が深い剛性感です。う~ん上手く表現できない…。それに加わってサスペンション、エンジン、ミッション、駆動系等の取付が密着しているようなしっかり感があります。車全体が一つの塊のようです。これはスゴイと思います。走り出した瞬間からわかります。是非試乗して体験してほしい!!
ハンドルのボタンで、エンジンのモードを変更できる機能は興味深い!! IモードとSモードを走行中でも変更できるそうです。面白い機能ですね。高速ではSモードのほうが燃費良いとか。試乗後半Sモードで走ってみると確かに吹け上がりが鋭くなりました。エンジンフィーリングはすっきりしてて心地よいビート感で綺麗に吹けます。昔のドロドロ感は皆無で私の好み。ただ、エンジンは少し非力かなと思いました。2000ccだからパワーあるかなと思ったんですが…。ターボはやっぱり必要かも…。
乗り心地はトントンって感じで路面の凹凸をいなしてくれます。嫌な振動はありませんした。少し硬いかなと感じますが好みの問題かもしれません。
ハンドリングはしっかりそのもの。ただし重たいわけではなくスムーズにスッキリしてて路面からの情報もちゃんと伝わってきます。フロントサスペンションはストラットで倒立式のショックが使われているとの事。これもしっかり感に貢献していると思います。車道から歩道をまたぎディーラーの敷地に入る時、ハンドルに伝わるガタつきは皆無。先ほども書きましたがボディとサスペンションが密着した一体感を感じます。この塊感はホント凄いです!!
アイサイトについては車線逸脱のアラームがなっただけで他の機能は体験できませんでした。渋滞のクルーズコントロールを体験したかったな~。残念。アイサイトはバージョン3に進化しててカラー化してるそうです。そのおかけで、先行車のブレーキランプを容易に識別できるようになり、今までよりも早くブレーキかける事ができるようになったので、追突回避性能が上がっているそうです。頼もしいですね!! またそのカラー化で信号も識別できるようになったので、信号待ちで青になってるのにボーとしてても、アイサイトが警報で知らせてくれるそうですよ。凄くないですか? 後続車にクラクションされることが少なくなるって事です。素晴らしい!!
運転席からの見晴らしの良さもXVの美点です。座席が高いから見晴らしが良いというわけではなく、ダッシュボード、ボンネット、フロントドア窓ガラスの、位置や高さの組み合わせによるパノマラが、見晴らしの良さの理由との事。これにはとても好感が持てました。
ブレーキは前後ディスクブレーキってなのがグッドですね。これ大事です。コントロールはしやすいと思います。鋭く制動力が立ち上がるって感じではありません。変な癖はなく自然な感じです。
正直、外観や内装は好みではないのですが、コンパクトクロスオーバーSUVを買うとしたら、各車甲乙つけがたいですけれども、私はXVを選ぶかもしれません。外観がカッコイイなら文句なしなんだけどな~。しかし実質剛健で素晴らしい車だと思います。 コンパクトクロスオーバーSUVの購入を検討されているのなら、絶対にXVに試乗するべきです!!